タイポドント①

混合歯列期の反対咬合

機器写真

Ti-Niワイヤーのもつ拡大作用を利用して、上顎前歯の辰側傾斜を行います。ワイヤーベンディングは行わずに、被蓋改善が行えることを学びます。

実習について

  • 上顎歯列の拡大

    上顎叢生をTi-Niワイヤーによる拡大作用で、上顎前歯を唇側傾斜させます。
  • 下顎空隙歯列

    下顎のスペースはスライディングメカニクスで閉鎖します。これにより、下顎前歯は舌側傾斜します。
  • 被蓋改善

    上顎の唇側傾斜も下顎の舌側傾斜もワイヤーベンディングは必要ありません。実際のタイポで、被蓋改善を行い原理を習得します。。

FAQ よくある質問

ワイヤーベンディングを行いますか?

ワイヤーベンディングは行いません。Ti-Niワイヤーは3つの優れた治療の特性を有します。これらの特性を症例ごとに如何に活かすかが重要です。これらにより、従来のステンレスワイヤーでは行えなかった効率の良い治療が行えます。


困った質問

上下顎の4番を抜歯して、この後、どうすればいいですか、という質問を良く受けます。下顎は4番を抜歯することは多くはありませんし、5番を抜歯することもあります。さらに、ハイアングル症例の場合、智歯 を抜歯し、MEAWテクニックを駆使します。

これらは、顎態パターンを知らないと、理解できません。この点は第3日に詳しく説明しますが、顎態パターンごとに下顎は特有のレスポンスを呈します。つまり、下顎の抜歯部位は多岐に渡り、この診断こそがメカニクスより重要なのです。魚を求めて、木に登るような質問はご容赦ください。講習会では、この顎態ごとの生体のレスポンスをしっかり学びます。