タイポドント③

混合歯列期の反対咬合

機器写真
  • 歯性反対咬合は、上顎前歯に叢生があり、舌側傾斜した症例が多いです。通常、上顎のみにマルチブラケット装置を装着し、Ti-Niワイヤーの拡大作用を利用して被蓋改善します。
  • ただし、右上1、2番のような翼状捻転様叢生は、Ti-Niワイヤーの拡大作用が無効です。タイポドント実習では、オープンコイルを用いた対処法を研鑽します。
  • また、10歳時には、上顎犬歯の崩出方向を確認し、上顎前歯の歯根吸収の予防に務めなければなりません。

よくある質問

ワイヤーベンディングを行いますか?

ワイヤーベンディングは行いません。Ti-Niワイヤーは3つの優れた治療の特性を有します。これらの特性を症例ごとに如何に活かすかが重要です。これらにより、従来のステンレスワイヤーでは行えなかった効率の良い治療が行えます。


ワイヤーはいつ変えるのですか?

ワイヤーサイズは、インチ表示です。通常、直径0.014インチのワイヤーから始めます。このワイヤーはいつ変えるのですか、という質問が多いです。次に、直径0.016インチのワイヤーを使うのですが、実際に装着してみればわかります。装着しようと思ってもきつくて装着できない場合があります。この場合、0.014インチのワイヤーを再度使います。